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SOPAとPIPAに対する戦いを、ハリウッド対シリコンバレー、インターネット政策の支配をめぐる2つの巨大勢力の衝突、と考えるのはありがちな落とし込み方ではある。しかしその構図は、まったく正しくない。法案が廃案になったのは、抗議行動の拡大のおかげだ。しかしその勝利を仕立てたのは、わかりやすい名前のない、既存のロビイストではない何かである。魔法の力も隠れ家も持たない何かである。論争に際してもっとも強力でもっとも重要な声を発するにも関わらず、最近まで議会の目に映らなかった何かである。

その何かとは、あなただ。あなた個人がそうでなかったとすれば、あなたの隣人、あなたの同僚、あなたの友人、あなたの子どもたちだ。何百万人という人々が、自分の地元選出の議員に、オンライン著作権防止法案と知的所有権保護法案への反対を要請した。その「組織化」ができたのは、自分たちの日常に深く入りこんだウェブサイトを守りたい一心からだ。

ジミー・ウェールズ、キャット・ウォルシュ:メディアは我々であり、あなたたちだ

(Source: Washington Post)

(1:58—) The future of all our products, every single thing here is on mobile, 100% and beyond. In fact, now desktops… you can basically consider it to be an extinct dinosaur, right now. —Brandon Harris, “Wikipedia programmer”, on a proposed Wikipedia interface, Athena

(1:58—) The future of all our products, every single thing here is on mobile, 100% and beyond. In fact, now desktops… you can basically consider it to be an extinct dinosaur, right now. —Brandon Harris, “Wikipedia programmer”, on a proposed Wikipedia interface, Athena

オックスフォード英語大辞典の寄稿者の中には、教授や貴族もいたが、大半は呼びかけに応じた一般の人々だった。ウィンチェスターは『博士と狂人 ── 世界最高の辞書OEDの誕生秘話』の中で、ウィリアム・チェスター・マイナーのエピソードを語っている。マイナーは合衆国陸軍の南北戦争の生き残りだったが、「異常な常軌を逸した行動」が高じて、ランベスの通りで「罪のない労働者」を撃ち殺し、精神異常の犯罪者としてブロードムーア精神病院に収監されてしまう。そんな彼は1881年ごろ、書斎で「閲覧者へのアピール」を読み、OEDのプロジェクトについて知る。それから21年間、彼はプロジェクトに協力しつづけ、「個々の単語、句、構文の文学史的証拠を高めることへの貢献は、フィッツエドワード・ホール博士の貢献に次ぐ」という讃辞を受けた。マイナーはただカードを郵送するだけではなく、独自の分類方法も考案した。そのため、辞書の編集者は、マイナーに葉書を送るだけで、驚くほど正確で詳細な用例が大量に郵送されてきたという。1891年にマイナーとマレーが面会するまで、OEDの関係者たちは彼がブロードムーア精神病院に収容された狂人であり殺人者であることを知らなかった。 p.150, アンドリュー・リー『ウィキペディア・レボリューション』 (2009)

私は昨日娘の幼稚園に行き、4人の子どもたちがいっしょになって塔を建てるのを、感心して見ていました。 塔は何度となく倒れます。
そこに女の子が一人来て、「土台を大きくしないと、ちゃんと立たないよ」と言いました。
4人は腰を下ろしてもう一度塔を建てはじめます。
そして今度は、大きく固い土台を作ってから積み木を積み、高くそびえる塔を建てることができました。
それを見た幼稚園の全員が集まって拍手し、先生もほめていました。
塔の完成に不可欠な助言をしたあの女の子の方に目をやると、
彼女はうれしそうにそして誇らしげに、目を輝かせていました。
まるで、自分がその塔を建てたかのように。

その瞬間、私もうれしさと誇らしさを感じました。
私は日常の雑事や子どもたち、仕事の合間を縫って、丁寧な記事をウィキペディアに書くことにしています。
あの女の子と同じように、私も「舞台裏」の人間です。
お金を出してくれる人も、感謝してくれる人もいません。
ですが私は、自分が伝えた知識が世に出ることを知っています。
その知識は、数え切れない数の人を前進させ、 数え切れない数の地平線を開き、 数え切れない数の塔を建てるのです。

ウィキペディア執筆者タマルさんからのメッセージ, licensed under CC-BY-SA 3.0 by Tamar Hayardeni.